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蓮華院金剛寺
座主 木原秀成
 
 
一喝説法
 
今こそ、経営者は霊的スポット(聖域)の重要性に目覚める時である
2007年7月
 経営法を見直す時期が来ている
 
今の経営法の主流は、多分に欧米型経営法であります。つまり、宇宙森羅万象の普遍性に沿った経営ではなく、すべての存在を物質的機械的にみて、人間のエゴを中心とし、一切のものにムダ・ムラ・ムリを認めない、いわゆる唯物論哲学・科学にもとづくものであります。

確かにその思想で産業は発展してきましたが、経営は機械や組織が行っているのではなく、人間が行っているのです。人間は物質でも機械でも、また肉体的な面のみではなく精神的、もっと奥には霊的な面もあるということです。

このことを軽視しては企業の真の繁栄は望めないのに、あまりにもこの側面をおろそかにしてこれまでの経営はなされてきたのです。

欧米型近代資本主義の大きな過ちは、経営を物質的な面から、また人間の生きがいより経済面のみを独立させて一人歩きさせ、経済第一主義、効率第一主義に片寄った人間不在の経営がなされてきたということです。
その結果、精神崩壊、家庭崩壊、ストレスの増大等々問題を山積みさせているのです。

今改めて、人間とは何か?生命とは何か? 働くとは何か?≠ニいう根本的な視点から経営法を見直す時期が来ており、今こそ企業の霊的スポット(聖域)の重要性に目覚める時であります。

経営法を見直す時期が来ている
 
 企業内に霊的スポット(聖域)を作る重要性
 
世の多くの経営者にはなかなかご理解いただけないと思います。なぜなら、前述したように、今の経営のやり方は欧米型思想を基本にした物質的価値中心であるからです。
しかし、日本人は縄文時代の太古の昔から、すべての物には霊的生命が宿っているということを直感的に感じとり、八百万神として精霊崇拝(アニミズム)を大切にしてきました。かまどの神・水の神・風の神・土の神…と生活のいたる所に神がいました。また、人間さえも神にした神社もあります。ですから、仕事においても単なる物を取り扱うというような労働観ではなく、神の宿っている物を取り扱うことに対する感謝や奉仕の精神のもと、聖なる労働観であり、労働(仕事)を通じて神になるというような崇高なものでありました。
 
お正月に職場に鏡餅をお飾りしたりするのもそのような風習の中から生まれたのです。
また、人間の生命においても「生命の不滅・永遠の生命観があり、人間は肉体が滅しても想念(霊魂)は生き続け、何らかの形で今生きている人や物に影響を与える(ものの怪)という」ところから、ご先祖供養を大切にしてきました。
企業においても亡くなった先人の遺徳を祀る企業墓(先人の碑)を建立して会社に貢献してくださった先人をご供養して差し上げているのです。人だけに限らず、包丁供養・針供養と物に対しても感謝を忘れないのです。このような日本人の伝統は、今も残っており、会社の屋上に神社を祀ったり、月の一日には神社や仏閣にお参りしたり、会社内に神棚や祭壇を作ったり、企業墓(先人の碑)を建立している会社もまだまだ多く見受けられます。

企業を発展せしめるための科学的経営法は、欠かせないものでありますが、このような非科学的なことが企業経営には重要な要素の一つであると、自らも信仰をもっている経営者も少なくありません。
日本人は、前述したように、縄文時代の太古の昔から、宇宙森羅万象の普遍性に沿った生き方を、人生や仕事の中に無意識に創り上げてきたのです。
 
物質的繁栄の極みには達したものの、負の反動として精神世界が崩壊しつつある今こそ、会社の為にも、社員の為にも、魂の拠り所となる霊的スポット(聖域)を作り、企業の碑と先人の碑と社員のご先祖供養をする企業環境を育てることが焦眉の急務であります。

経営の究極のめざすものとは、人類幸福の実現のため地域社会への貢献と、社員の精神性や霊性の向上に努めることにあります。

そして、それこそが栄えることの本質であるべきです。

以上、今、経営に見落とされている重要な視点について述べました。
この内容は、企業との共存共栄ではない個人プレー中心の労働観、そして目に見えるものし か認めず、目に見えないものは否定する欧米人(経営者)には理解しがたい内容でありますが、すべてのものは、見えるものと見えないものとでできあがっている、つまり物心不二の東洋的日本的宇宙観・人生観から見れば当り前のことであります。
 
むしろ、欧米型経営法の限界を喝破しうる日本型経営法の真髄でもあるのです。

 

ヒューマンドキュメント アサヒビール元会長 樋口廣太郎『お客様の霊も祀る』


平成五年三月十五日読売新聞掲載「わたしの道」より抜粋聞き手/田川五郎編集委員

 
 ――日本の企業には亡くなった関係者を供養する風習がありますが、中でもアサヒビールの「先人の碑」は大変ユニークなものですね。これを建てたきっかけはなんですか。

樋口 六年前に大阪へ行く機内で、キリンビールの小西(秀次)会長とばったりお会いしました。その時、「うちは高野山に会社の先輩をお祀りする供養塔を建てたら、その後業績は上がる一方で、いいことばかりなんです。」といわれたんですよ。
それを聞いて考え込んでしまいました。私が以前お世話になった住友銀行では、京都に住友系の物故者をお祀りする「芳泉堂」という立派なお堂があり、新入社員は必ずお参りに行ったものです。アサヒビールにはそういうものが工場ごとにはありますが、まとまったものがないんですよ。この会社に来て、何か一本欠けているものがあると感じていたんですが、それだったのですね。

――「これはいかん」と思った?

樋口 ええ。まねするわけじゃないけど、ちゃんとしたものを建てようと、すぐ準備を始めたんです。
その後、私は全国の問屋さんを回り始め、静岡県のあるお店を訪ねました。仏壇に写真が飾ってあったので、お参りした後、「この方はご主人様でしょうか」と聞くと、奥さんがうなずいて「主人はかわいそうな人でした。生前アサヒビールしかとりあつかわないと頑張っていましたが、ついにいい目をみないで亡くなったのです。このためご覧のような貧乏暮らし。それに比べてキリンを主体に扱っていた酒屋さんは、立派な建物がたって…。
この話を聞いて、今まで随分お客様にご迷惑をかけてきたんだなと、つくづく思いましてね。会社に帰って「先輩の碑を建てようと思ったが、まず最初にご恩になったお客様のを建てよう」と提案したんです。
 
――それで大阪府吹田市にある「先人の碑」は二本建っているんですね。

先人の碑樋口 ええ。昭和63年に建立しましたが、右側が問屋さん、飲食店さん、原材料供給の会社の方々。 さらにうちの商品を愛好していただいている方々にまで広げましてね。新聞に「無宗教でお祀りするので、ご希望のご遺族の方はお申し出下さい」と広告を出し、今お客様千八百人、社員八百人の霊をお祀りし、ご命日には人数分のお花をお供えするんです。春秋二回の例祭には、もちろん御遺族をお招きしています。本社にも碑のミニチュアを置いて、毎日九時半にご命日を迎えた方のお名前を申し上げて、私がお参りしています。不思議なもので、それから会社の業績はどんどん良くなっていったんですよ。
 
――そこまでやっている会社はまれだと思いますが、外国ではどうなんでしょうか。

樋口 多分ないでしょう。しかしこれに関連して一つの秘話があります。
マツダが戦後、西独のNSU社からロータリーエンジンの技術を導入しようとしましたが、なかなかウンといってくれないんですね。
それで松田(恒次)社長が、住友銀行の堀田(庄三)頭取を通じて、吉田茂さん(元首相)から西独のアデナウアー首相あてにお口添えの手紙を出していただいたんです。その手紙の中に「住友は先輩の霊を祀るのに大変熱心な企業グループで、マツダはその一員である」と書いてあって、それがアデナウアー首相の心を打ち、技術提携が実現したんですね。
 
――物故者を大切にするということでは、洋の東西も同じですね。

樋口廣太郎プロフィール樋口 そう思います。個人でも、先祖の供養をおろそかにしている家は栄えません。「先人の碑」を造ると言い出した時、みんな戸惑ったようですが、今では会社の中で最も精神性の高いところになっています。
 
平成五年三月十五日読売新聞掲載「わたしの道」 
 
 
   
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